古くからさまざまな文化が {イタリア・料理・地中海}

渡来し、融合した、いわば、るつぼのような所であった。

古代ではエトルリア、ギリシア、ローマ、中世ではビザンティン、アラブなど多様な文化が各地で栄えた。

そのため、イタリアの料理文化は歴史も古く、内容も多様である。

なかでもローマ人は美味求真の民であり、ケーナとよばれる夕べの宴に、贅を尽くす民族であった。

9世紀には優れた農業技術をもつアラビア人がシチリア島を支配し、イネ、サトウキビ、サフランなどの栽培法を伝えた。

中世からルネサンスにかけてイタリアでは都市国家が興隆し、料理文化もその都市国家ごとの特徴をもつようになる。

すなわち、ベネチア料理、ロンバルディア料理、ボローニャを中心としたエミリア・ロマーニャ料理、フィレンツェ、シエナ、リボルノなどのトスカナ料理、ジェノバを中心としたリグリア料理、ローマを中心としたラツィオ料理、ナポリ料理、シチリア料理などの誕生である。

そしてこれら都市文明の所産である料理文化が、アルプスを越えてフランスに入っていったのである。

日本ではいままで、西洋料理といえばフランス料理と考えられていたが、最近では西洋料理の起源であるイタリア料理が大きく見直されている。
update:2010年02月13日